VSTシリーズなら測定器グレードの高品質なRF収録再生を行うことができます。
PXIシャーシにコントローラ(CPUボード)とVSTを挿入してシステムを構成します。
対応周波数と帯域幅は、
- 65M~6GHz
- 80M, 200M BW
と幅広く対応しています(*1)。
*1 収録可能帯域幅は、180MHz BWとなります。
スペック
RF受信器部分のナショナルインスツルメンツ製 VST (Vector Signal Tranceiver) は、測定器と同じ精度を持っており ノイズフロア -161 dBm/Hz と汎用測定器と比べても遜色はありません。
チューニング時間 | 380μs |
最小出力 | -168dBm/Hz |
最大出力(CW) | +10 dBm |
アーキテクチャ | Zero-IF |
ノイズフロア | -161 dBm/Hz |
位相ノイズ | -112 dBc/Hz @1GHz, 10KHz offset |
対応周波数 | 65 MHz~ 6 GHz |
帯域幅 | 80MHz |
構成例
構成例-1
最大80MHz BW収録可能なVST NI PXIe-5644Rを使用する構成です。コントローラとVSTのセットです。これでRF収録と再生が可能です。
インシャーシタイプのRAIDモジュール(SSD)に収録データを保存します。
RFモジュール | コントローラ | シャーシ | ストレージ |
NI PXIe-5644R | NI PXIe-8840 | NI PXIe-1082 | NI HDD-8261 |
*1 収録可能帯域幅は、80MHz BWとなります。
価格 923万円~
詳しくはこちら。
構成例-2
最大200MHz BW収録可能なVST NI PXIe-5646Rを使用する構成です。コントローラとVSTのセットです。これでRF収録と再生が可能です。
PXI Express x4接続のRAIDにデータを保存します。
RFモジュール | コントローラ | シャーシ | ストレージ |
NI PXIe-5646R | NI PXIe-8880 | NI PXIe-1085 | NI HDD-8261 |
*1 収録可能帯域幅は、180MHz BWとなります。
価格 1358万円~
詳しくはこちら。
色々使える測定器
スペクトラムアナライザとしても
RF モジュールは National Instruments 製 VST (Vector Signal Tranceiver) を採用。
60MHz ~ 6GHz までの広範囲な周波数に対応。この VST は測定器と同じ精度を持っており ノイズフロア -161 dBm/Hz と遜色はありません。
この無線部分は一般的なスペアナと同等な機能を持っています。
VST ハードウェア内部に、
- Digital DownConverter ( DDC )
- スペクトラム ( FFT )
をハードウェアとしてもっており、基本的にスペクトラムアナライザと同等の機能を持っております。
付属のスペアナソフトウェアを起動すると、一般的なスペアナを模した画面でいつもと同じようにスペアナを使用することが出来ます。
さまざまな方式の信号を発生
この装置は、信号発生も 60MHz~6GHz の範囲で行なう事ができます。もちろん帯域は 80MHz です。
もし発生させたい信号 IQ データでお持ちの場合は、直ぐにでも出力させることができます。
もちろん収録した IQ データを再生する事が出来ます。 別途 MATLAB で信号を生成し IQ バイナリにして出力し、装置に読み込ませれば信号出力を行なう事ができます。
別途規格に基づいた信号出力をする場合は、National Instruments 製ツールキットを使用することで、以下の信号生成および解析を行なうことができます。
- LTE
- 無線LAN(WiFi)
- WCDMA/HSPA+
- Bluetooth
- WiMAX
- GPS
- その他
※ ツールキットで対応していないレイヤの 信号などはお問い合わせ下さい。
オプションモジュールを追加して機能強化
広帯域RFストレージシステムは拡張性と柔軟性に富んだ PXI ベースのシステム。 ストレージシステムにおいても、その拡張性と柔軟性を発揮します。
構成例1)
4ch サウンダ 受信ユニット
6.6GHz 対応RFスイッチモジュールを追加すると、最大4ch のアンテナを最小76us間隔で切替えることができます。 つまり4本のアンテナで受信した波形を一つのRF入力で順次受信しストレージする事が出来ます。
さらにGPSタイミングモジュールを使用すると、GPS 1ppsに同期してサンプリングを行なったり、RFスイッチの切替を行なう事が出来ます。