LabVIEW FPGA vs VHDL , 開発効率の差は何倍?
LabVIEW FPGA を使うと FPGA の開発効率はどの程度上がるのでしょう?
比較のため、小規模でも本格的OFDM送信プログラムを実際に作成してみました。
OFDM送信ロジック部を以下の3種類で実装して実装時間を比較します。
- LabVIEWソフトウェアを使用して実装
- LabVIEW FPGAを使用して実装
- VHDLのコーディング
さて、どのくらい差がついたでしょうか。
実装したOFDM 信号の送信プログラム内容
開発効率の比較のため、できるだけ実際の開発に近い単純なOFDM 信号を送信するプログラムで行いました。
比較結果
開発効率の比較(LabVIEW FPGA でのコーディング時間を 1 として比較)
送信データと QPSK サブキャリアマッピングの部分のコーディング時間をそれぞれで比較しました。
※ IFFT は Xilinx IP コア使用のため比較対象外としました。
対象ハードウェア | プログラム言語 | コーディング時間 | LabVIEW FPGAを1として |
---|---|---|---|
USRP | LabVIEWのみ | 15分 | 0.6818 |
FlexRIO + FAM | LabVIEW FPGA | 22分 | 1.00 |
FlexRIO + FAM | VHDL | 63分 | 2.8636 |
結論 ! LabVIEW FPGA + PXI は 約3倍 効率 UP !!
上記の比較検証結果から、LabVIEW FPGA の効率の高さロジック部分の比較で約3倍も開発効率が高まることがわかりました。
今回は、信号処理ロジックだけを比較しましたが、市販の FPGA ボード + VHDL での開発は、バスアクセス等インターフェース周りなどを作りこむ必要があり、トータルで考えるとさらに LabVIEW FPGA の開発効率はもっと高いでしょう。
LabVIEW FPGA + PXI or USRP-RIOではバスアクセス等のプログラムは FIFO ドラッグ&ドロップするだけです。
LabVIEW + PXI の開発効率は現時点最強の FPGA 開発環境です。