2019/11/06 アスティとくしま(徳島県徳島市)にて開催される第63回宇宙科学技術連合講演会において「超小型テレメータ受信機実用化試験 イプシロンロケットF4衛星分離確認信号カナダでの受信」をJAXA様と発表致します。
記
URL | 第63回宇宙科学技術連合講演会 |
日時 | 2019年11月06日 |
場所 | アスティとくしま |
主催 | 一般社団法人 日本航空宇宙学会 |
会場 | E会場 |
タイトル | 1E11 超小型テレメータ受信機実用化試験 イプシロンロケットF4衛星分離確認信号カナダでの受信 |
背景
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、ロケット打上時の公共の安全を確保する等の目的で飛翔中のロケットからテレメータデータを受信している。
ダウンレンジ方向のデータを受信するための受信局(ダウンレンジ局)は、基本的に遠隔地や海外にあり増設や移設が困難であるため一般的な飛行経路をカバーできる最小限の局数を運用している。
今後の宇宙輸送プロジェクトの多様な飛行経路のミッションに機動的に対応するためには、小型で可搬性に優れた受信設備を実現する技術が求められる。
ソフトウェア無線(SDR:Software Defined Radio)はプログラムで送受信器の機能を自由に制御する技術である。従来用途ごとの開発が必要だった無線装置を汎用品で置き換える事ができる可能性があり、技術の進展により高性能かつ汎用性に富んだSDR向けハードウェアが安価に手に入るようになっている。
JAXAでも2013年からSDR技術を用いた汎用計測装置を導入し、ロケット打上げ時のRFデータの記録や擾乱現象の解析を行ってきた1)。また、蓄積した解析技術を発展させ、ロケットテレメータ用の受信復調機能をSDR技術により実装した超小型のテレメータ受信機の開発も行っている2)。
今回、これまでに開発を行ってきた小型受信機に必要な機能を追加して小型可搬のテレメータ受信局を構築したので報告すると共に、今後の実用に向けた計画について述べる。
20190813 1E11 超小型テレメータ受信機実用化試験イプシロンロケットF4衛星分離確認信号カナダでの受信結果
以上