持ち運べる2 ch・GPSDOオプション

USRP B210搭載RF収録再生システム

小型でも2系統。現場の信号を同時に記録。

ソフトウェア無線機(USRP)とPCを組み合わせたRF収録再生システムです。

ノートPCと筐体付きUSRPをUSB接続した収録再生システムの構成例
ノートPCとUSRP B210
  • 70 MHz〜6 GHzのRF信号を収録・再生
  • ストリーミング方式で、48 MHz BW × 1 ch、または24 MHz BW × 2 chの信号を収録・再生
  • 収録可能時間
    約4時間
    10 MHz BW
    約2時間
    20 MHz BW
    約56分
    48 MHz BW
  • ノートPCとUSB接続し、測定場所へ持ち運び可能
  • オプションのGPSDOで、時刻・周波数の基準が必要な測定に対応
RF周波数範囲
70 MHz〜6 GHz
収録・再生帯域幅/ch
48 MHz BW(1 ch時)24 MHz BW(2 ch時)
チャネル数
RX 2 ch / TX 2 ch
お届けするシステム構成

B210と制御PCを、設定済みのシステムでお届け。

USRP、PC、SSDと収録再生ソフトウェアを組み合わせ、必要な動作条件を確認してお届けします。

必要なアンテナ2系統を組み合わせます。GPSDOを選ぶ場合はGPSアンテナも合わせて用意します。

ノートPCと筐体付きUSRPをUSB接続した収録再生システムの構成例
ノートPCとの組み合わせ例(写真のUSRPはB210)。
USRP
B210
PC構成
ノートPC(以下は構成例)
CPU
AMD Ryzenシリーズ / Intel Coreシリーズ
メモリ
8 GB
保存用SSD
NVMe SSD 1 TB
画面
14インチ
USRPとの接続
USB 3.0(Type-A) × 1
USRPの電源
USBバスパワー、またはACアダプター。本システムでは、2 ch運用時またはGPSDO(OCXO)搭載時はACアダプターが必須です。
ソフトウェア・設定
収録再生ソフトウェア、データビューア、Ubuntu Linux、ドライバーを設定してお届けします。
操作資料
日本語の技術・操作マニュアル(電子版)

掲載内容は構成例です。納品する機器・ソフトウェアと構成は、お見積もりに明記します。

収録再生方式

ストリーミング方式で収録・再生します。

受信したIQデータをPCのSSDへ保存し、保存したIQデータをUSRPへ転送してRF再生します。本体メモリ方式には対応していません。

帯域・チャネル数
48 MHz BW × 1 ch
または24 MHz BW × 2 ch

収録可能時間の目安

保存用空き容量800 GBの場合(容量からの計算値)
帯域幅/ch1 ch収録2 ch同時収録
48 MHz BW約56分対象外
40 MHz BW約1時間7分対象外
24 MHz BW約1時間51分約56分
20 MHz BW約2時間13分約1時間7分
10 MHz BW約4時間27分約2時間13分

送信しながら、同時に収録

保存した波形をRF信号として再生しながら、受信信号を収録できます。

実際の画面で見る使い方

収録ボタン・状態表示と、時間波形・スペクトラムを表示した収録再生ソフトウェアの実画面

受信・収録・内容確認・RF再生の手順を、実際の画面で紹介します。基本操作から、時刻指定や繰り返し収録などの応用まで確認できます。

実際の画面で使い方を見る

動画で見る、RF収録再生システム。

ノートPCとUSRPを使ったシステムの紹介動画です。

動画はB210の使用例です。2 chの位相同期で確認する条件は、このページのFAQをご参照ください。

YouTubeで動画を見る ↗

用途に合わせて構成を選ぶ

選べるオプション。

内蔵M.2 SSDのイメージ画像(生成画像)
イメージ画像

PC内蔵の収録用4 TB SSD増設

PCの内蔵NVMe SSDを増設し、長時間のRF収録に必要な保存容量を確保します。

48 MHz BW・1 ch、または各24 MHz BW・2 chで約4時間38分収録可能。

増設4 TB全量使用時。標準搭載の1 TBは合算していません。

USB-Cケーブル付き外付けSSDのイメージ画像(生成画像)
イメージ画像

データ退避用の高速外付けSSD

収録済みデータを外付けSSDへ退避し、内蔵SSDの空き容量を確保します。

測定現場からの持ち帰りや、解析用PCへの受け渡しに利用できます。

5 VアクティブGPSアンテナのメーカー製品写真

5 VアクティブGPSアンテナ ↗

型番:783480-01

オプション

基板実装型GPSDO(TCXO/OCXO)で衛星信号を受信するためのアンテナ。

GPSDOを追加した場合に使用。設置場所と受信条件を確認します。

この機種のポイント

高調波・低調波による受信応答に注意

入力信号とは異なる周波数にも、信号が観測されることがあります。目的の信号と取り違えないよう、奇数倍・奇数分の1の周波数に関係する応答にも注意が必要です。

内部校正時に信号が出力される場合があります

再生開始前や送信周波数の変更時に、内部校正に伴う一時的な信号が出力される場合があります。評価対象へ入れたくない場合は、外部RFスイッチなどによる遮断を検討します。

実機で確かめた性能

左右にスクロールできます。

B210の動作確認結果
収録/再生方式UHD帯域幅/chチャネル数確認時間動作確認
収録ストリーミング-48 MHz BW1 ch30分30分間データ欠落なし
再生ストリーミング-48 MHz BW1 ch30分30分間データ欠落なし
収録ストリーミング-24 MHz BW2 ch30分30分間データ欠落なし
再生ストリーミング-24 MHz BW2 ch30分30分間データ欠落なし

保存に使える空き容量が800 GBなら、各24 MHz BW・2 ch(各30 MS/s)・int16 I/Qで収録時間は約56分(計算値)です。

ご相談・お見積もり

B210の構成を相談する。

用途やご希望を、分かる範囲でお知らせください。PC・SSD・オプションも含めてご案内します。

選定の前に

この機種のよくあるご質問。

帯域・チャネル数・中心周波数

収録・再生できる帯域幅とチャネル数は?

1 ch時は48 MHz BW、2 ch時は1チャネルあたり24 MHz BWの収録・再生に対応しています。

2 chで別々の中心周波数を設定できますか?

受信側の2 chは中心周波数を共有し、送信側の2 chも中心周波数を共有します。2系統を別々の周波数帯へ自由に同調する構成ではありません。

垂直・水平、右旋・左旋など、偏波の異なる2系統のアンテナ信号を収録し、比較する用途に利用できます。

B210では、どの帯域・チャネル数で動作を確認していますか?

1 ch使用時は48 MHz BW、2 ch使用時は1チャネルあたり24 MHz BWです。

両条件で、収録・再生を個別に各30分、データ欠落なく動作することを確認しています。同時収録再生の確認実績ではありません。

掲載するRF帯域は、SSDへの連続収録・再生性能を保証するものではありません。PC・接続・SSDと設定をそろえて確認します。

収録・再生・データ保存

保存データ量と収録時間は、どう計算しますか?

各24 MHz BW・2 ch(各30 MS/s)、標準のint16 I/Q形式(複素サンプルあたり4 byte)の場合、保存量は30 MS/s × 4 byte × 2 ch=240 MB/sです。保存に使える空き容量が800 GBなら、800,000 MB ÷ 240 MB/s ÷ 60=約55.6分、目安は約56分(計算値)です。

10進表記の容量で計算した目安です。OS使用領域やファイル処理の余裕は含みません。各30 MS/sは、各24 MHz BWに対して帯域幅の1.25倍で計算したIQレートであり、動作確認記録の実測値を示すものではありません。

増設4 TBの全量を保存に使える場合は、48 MHz BW・1 ch、または各24 MHz BW・2 chで約4時間38分です。増設4 TBの計算に標準1 TBは合算していません。実際はOSや既存データを除いた空き容量で変わります。容量からの計算値であり、連続動作の実測値やバッテリー持続時間ではありません。

収録と再生を同時に行えますか?

ストリーミング方式で、送信しながら同時に収録できます。受信・送信の帯域とチャネル数を合わせて、接続・PC・SSDの性能を確認します。

「2チャネル同時」と「収録しながら再生」は別の条件です。個別の収録・再生の確認結果は、送受信同時動作の最大性能を示すものではありません。

同時動作時の帯域・チャネル数は構成ごとに確認します。最大帯域・全チャネルでの同時動作を保証するものではありません。

本体メモリ方式に対応していますか?

本システムの本体メモリ収録・再生方式の対象外です。PCのSSDとの間で転送するストリーミング方式を使用します。

外付けSSDは何に使いますか?

収録データの退避や受け渡しに使います。

同期・位相・LO共有

GPSDOと外部10 MHzは切り替えて使えますか?

GPSDOを搭載したまま外部10 MHz基準を使用することはできません。どちらを使用するか、構成時に選定します。

外部10 MHz基準を使用する場合は、GPSDOを物理的に取り外す必要があります。

2チャネルの位相同期では、どのような条件を確認しましたか?

当社では、受信チャネル間の初期位相差について、USRPの電源再投入後および周波数の再設定(RF再チューニング)後も、同じ条件で再現することを確認しました。連続動作中の位相ドリフトは未評価で、受信側の結果を送信側へそのまま適用しません。

複数台構成は、1台構成の実績とは分けて検証します。GPSDOと外部10 MHz基準の利用方法は、搭載状態を含めて確認します。

RF入出力・信号品質

入力レベルの上限は?

RF入力上限は−15 dBmです。上限以下でも、ゲインや信号の条件によって飽和することがあるため、波形を確認して調整します。

強い信号が入ることが想定される場合はUSRP入力前でアッテネータにより減衰させてください。受信ゲインを下げる操作だけで、RF端子への過大入力を防ぐことはできません。

帯域外の信号が、入力とは異なる周波数に現れることはありますか?

受信回路の特性により、帯域外の信号が入力とは異なる周波数に現れ、目的の信号と取り違える場合があります。使用周波数と周辺信号の周波数・レベルに応じて影響を確認し、RF入力フィルターなどを含めて構成を検討します。

再生開始前や送信周波数の変更時にも、信号が出ますか?

内部校正に伴い、再生データとは別の一時的な信号が出力される場合があります。出力の条件と対策は、共通FAQをご覧ください。

接続・給電・機器構成

GPSDOを付けてもUSB給電だけで使えますか?

GPSDO(OCXO)搭載時は、USRPへの外部電源としてACアダプターが必須です。GPSDO(TCXO)はUSBバスパワーで使用できます。

本システムでは、GPSDOの有無・種類にかかわらず、2 ch運用時はACアダプターを必須とします。

仕様と対応条件

基本仕様を詳しく確認する。

機器単体の仕様と、各方式の適用条件を掲載しています。各値の🔗から出典へ移動できます。— は未確認・対象外を表します。

B210:基本仕様
受信周波数範囲70 MHz〜6 GHz🔗
送信周波数範囲70 MHz〜6 GHz🔗
最大瞬時受信帯域幅 / ch56 MHz BW(アナログ帯域幅)。収録・再生:1 ch時48 MHz BW、2 ch時24 MHz BW/ch🔗56 MHzと48 MHz・24 MHzの違い
B210 最大瞬時受信帯域幅 / chの条件

2 ch動作時の最大IQレートは30.72 MS/s/ch。

最大瞬時送信帯域幅 / ch56 MHz BW(アナログ帯域幅)。収録・再生:1 ch時48 MHz BW、2 ch時24 MHz BW/ch🔗
B210 最大瞬時送信帯域幅 / chの条件

2 ch動作時の最大IQレートは30.72 MS/s/ch。

受信チャネル数2🔗
送信チャネル数2🔗
受信チャネルごとのRF周波数設定RFの中心周波数を独立に設定できるか。デジタル周波数シフトとは別です。×🔗
B210 受信チャネルごとのRF周波数設定の条件

RX同士・TX同士はそれぞれLOを共有。送信と受信の周波数は独立。

送信チャネルごとのRF周波数設定×🔗
B210 送信チャネルごとのRF周波数設定の条件

RX同士・TX同士はそれぞれLOを共有。送信と受信の周波数は独立。

受信ゲイン設定範囲UHDのゲイン設定範囲。RF回路の実利得とは区別します。0〜76 dB
受信ゲイン設定ステップUHDの設定ステップ。1.0 dB
送信ゲイン設定範囲UHDのゲイン設定範囲。RF回路の実利得とは区別します。0〜89.8 dB
送信ゲイン設定ステップUHDの設定ステップ。0.2 dB
PC接続方式USB 3.0🔗
B210 PC接続方式の条件

PC側:USB Type-A。USRP側:USB Type-B。

収録・再生方式

機器側の対応を比較。連続動作時間やPC・SSD性能は含みません。

B210:収録・再生方式
ストリーミング収録○🔗
ストリーミング再生○🔗
本体メモリ収録/再生×
数値未掲載・未確認・対象外の項目(2件)
B210:収録・再生方式:数値未掲載・未確認・対象外
DRAM搭載量FPGA側のDRAM容量。OS用メモリは含みません。—
本体メモリ収録時間 / 再生波形長現在のアプリの容量計算による目安。収録のみ・再生のみの条件。—

同時収録再生

○は対応する構成があることを示します。全帯域・全チャネル同時の保証ではありません。

B210:同時収録再生
ストリーミング収録 + ストリーミング再生○🔗
B210 ストリーミング収録 + ストリーミング再生の条件

機器側の全二重通信に対応。実際の転送帯域は接続構成による。

ストリーミング収録 + 本体メモリ再生×
本体メモリ収録 + ストリーミング再生×
本体メモリ収録 + 本体メモリ再生×
数値未掲載・未確認・対象外の項目(1件)
B210:同時収録再生:数値未掲載・未確認・対象外
本体メモリ同士の同時チャネル数—

同期

周波数・時刻の同期と、初期位相差の再現性を区別します。 初期位相差の再現性は位相差がゼロという意味ではありません。連続動作中の位相ドリフトは未評価です。同期と初期位相差の再現性の違いを見る

B210:同期
外部10 MHz基準入力○🔗🔗GPSDOと外部10 MHzの選択条件を見る
B210 外部10 MHz基準入力の条件

GPSDOを搭載したまま外部10 MHz基準は使用できません。使用する場合はGPSDOの物理的な取り外しが必要です。

外部PPS入力○🔗
GPSDOオプション🔗GPSDO搭載時の外部10 MHzの制約を見る
外部LO入力×🔗
B210 外部LO入力の条件

外部LO用端子なし。

LO出力・共有×🔗
B210 LO出力・共有の条件

外部LO用端子なし。

複数台の周波数・時刻同期○🔗同期の詳細
数値未掲載・未確認・対象外の項目(2件)
B210:同期:数値未掲載・未確認・対象外
受信チャネル間の初期位相差の再現性メーカー資料:—当社確認あり:1台内の受信2チャネル。電源再投入後・RF再チューニング後の初期位相差の再現性を確認。当社の確認条件を見る
送信チャネル間の初期位相差の再現性—

サンプリング

IQレートとRF帯域幅、ADC/DAC分解能と保存形式は別の仕様です。

B210:サンプリング
最大IQレート / ch61.44 MS/s🔗
B210 最大IQレート / chの条件

B210の2 ch動作は最大30.72 MS/s。

マスタークロックレートIQレートの基準となるクロック。単位はMHz。5〜61.44 MHz🔗
B210 マスタークロックレートの条件

2 ch動作時のマスタークロックレート上限は30.72 MHz。

ADC分解能12 bit🔗
DAC分解能12 bit🔗

RF受信性能

入力上限は損傷を避けるための制限。測定に適した入力レベルとは別です。

B210:RF受信性能
RF入力上限レベル−15 dBm🔗
RF入力インピーダンス50 Ω🔗
RF入力コネクタSMA🔗
雑音指数(NF)<8 dB🔗
B210 雑音指数(NF)の条件

Typical。

入力IP3(IIP3)−20 dBm🔗
B210 入力IP3(IIP3)の条件

Typical NF条件。

数値未掲載・未確認・対象外の項目(5件)
B210:RF受信性能:数値未掲載・未確認・対象外
推奨RF入力上限レベルメーカーが入力上限と分けて公表している場合に掲載。—
フルスケールに達する入力レベル—
受信ゲイン整定時間—
受信DCオフセット—
受信イメージ抑圧性能—

RF送信性能

出力やひずみの値は、周波数・ゲイン・補正条件と合わせて確認します。

B210:RF送信性能
RF出力レベル(メーカー公表値)>10 dBm(代表値)🔗
B210 RF出力レベル(メーカー公表値)の条件

メーカー仕様書の単チャネルRF性能の代表値です。UHDマニュアルの外部接続端子表にある+20 dBm maxとは項目が異なります。周波数・波形・設定によって出力は変わります。

RF出力インピーダンス50 Ω🔗
RF出力コネクタSMA🔗
数値未掲載・未確認・対象外の項目(8件)
B210:RF送信性能:数値未掲載・未確認・対象外
送信位相雑音—
出力IP3(OIP3)—
送受信間アイソレーション—
送信ゲイン整定時間—
LO漏れ—
送信イメージ抑圧性能—
非高調波スプリアス—
出力雑音密度—

設置・運用条件

USRP本体の仕様です。PC・SSD・付属品の重量などは含めません。

B210:設置・運用条件
外形寸法97 × 155 × 15 mm🔗
B210 外形寸法の条件

メーカー記載順。

本体重量350 g🔗
電源方式USBバスパワー / ACアダプター🔗🔗
B210 電源方式の条件

GPSDO(OCXO)搭載時はACアダプター必須。TCXO型はUSBバスパワーに対応。本システムの2 ch運用ではACアダプター必須。

数値未掲載・未確認・対象外の項目(4件)
B210:設置・運用条件:数値未掲載・未確認・対象外
消費電力 / 電源定格—
動作温度範囲—
冷却方式—
ラック搭載—

仕様・構成・アクセサリの出典